まったりと読書すればいいじゃないですか

本の感想とか批評とかネタバレとか……

盲点力

盲点力  --- 人が見えないところを見る力 盲点力 --- 人が見えないところを見る力
多湖 輝 (2004/03/26)
新講社

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【感想】
人間の目には構造的に、盲点と呼ばれるものがあります。
外から入ってきた光がその盲点へと結ばれた場合、われわれの脳はそれを感知することができません。
では、それをどう補っているのでしょうか。
それは、「別の目線」であり、つまり「もう片方の目」です。
お互いの違う目線で盲点を補いあっています。

それが、日常生活における盲点にも同じことが言えます。
われわれは大人になるにつれて、周りのことを理解していると錯覚していきます。
錯覚、というのは、実際「理解していない」ということで、大人になったところで、子どもの頃の理解に比べた成長は微々たるものです。
その錯覚をおこしてしまうのは、つまり盲点による作用です。システマチックな型どおりの生活をするにつれて、余計なものを脳が切り捨てていきます。
視野を狭くする分、世界を把握していると勘違いしてしまうのです。
そしてその居心地のよさから、馴れ合いが生まれ、そして井の中の蛙となり、盲点の悪循環となります。

それを防ぐために、その盲点を補う「盲点力」が必要になります。
それはとにかく自分の考えとは逆のことを立ち返って考えてみることに尽きます。
型に縛られた考えを払拭することが、盲点力へと繋がるのです。

【印象に残ったセリフ】
通勤途中、通学途中、風景の中で何か新しいものを一日に3つ見つけましょう。

ことば3

「俺は神に見放された人間なんだ」

「これでやっと自由の身だね」

笑いの力

笑いの力 笑いの力
河合 隼雄、筒井 康隆 他 (2005/03)
岩波書店

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【感想】
多方面の分野からの人たちが、笑いについて言及した本です。
本のタイトルには笑いの力、とありますが特に笑いの効果について語った本ではなく、少し浅いテーマで広く取り扱っていました。

子どもの笑いにいて。子どもというのは、箸が転んでもおかしい年頃というように、大したことのないものに対しても笑う傾向があります。
特に幼稚園から小学校低学年などに対しては、下品なもの「う○こ」だの「○んち」だのとはやし立てるようにして笑いあいます。大人からみればまさしく「臭いものに蓋をしたい」対象であります。
これは、この大人たちの「制限」があるからこそ、笑えるのかもしれません。大人たちが「触れてはいけない」、いわゆるタブーがあるからこそ、笑えてしまうのでしょう。
子どもたちはそもそもよく笑うのに、それが大人になるにつれて、笑わなくなる。
それを、「追い越せ、追い越す」といった日本が持つ特性に原因があるという考えが出てきます。
つまり、余裕がなくなるということです。笑いには、まず余裕があってうまれるということを述べています。

他にもいろんなテーマで語り合っていますが、分野が多方面すぎてきちんとまとまらず、ダラダラした流れになっているのが否めないです。
自分たちの笑った過去のエピソードみたいな流れで、もっと深く掘り下げていくべきだったかも。

【印象に残ったセリフ】
「最後に笑うものが最もよく笑う」

愚問の骨頂

愚問の骨頂 愚問の骨頂
中原 英臣、佐川 峻 他 (2005/04/15)
新潮社

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【感想】
意味のない「問い」がはびこっているというお話。
問いではなく、単なる「嘆き」「独り言」のようなものばかりの世の中で、そのような問いを「愚問」と本の中では捉えている。

その愚問の例を羅列しただけの本であり、そこから何かを見つけようとはしていない、ただの例示本でした。

その愚問を見て、自分で「どうすれば愚問でなくなるか」を考えなければならないです。

読む価値なし。

東大生が教える!超暗記述

東大生が教える!超暗記術 東大生が教える!超暗記術
徳田 和嘉子 (2006/03/03)
ダイヤモンド社

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【感想】
これは主に、大学受験に向けた高校生のためにつくられたような本でした。
わざわざタイトルに東大生と銘打っていますが、実際はどこかできいたような暗記術ばかりです。
ゴロをつかう。
イメージで覚える。
忘却曲線にのっとった復習、などなど。

値段のわりには安っぽい内容で、挿絵で稼いでいる感じがしました。

読む価値なし。

やさしくわかる楽典

やさしくわかる楽典 やさしくわかる楽典
青島 広志 (2005/01/27)
日本実業出版社

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【感想】
「やさしくわかる」と名を打つものは実際、そんなことはないものが多いです。
この本も同じくそうなのですが、一般的な楽典に比べると確かにわかりやすいかもしれません。
しかし、易しいところと難しいところがごっちゃになっていて極端すぎました。

楽譜が読めるようになる、というテーマで書かれているようですが、いささか突っ込みすぎかと思います。

本格的に楽譜を使用する音楽を始める方には丁度良いものかと思います。

【印象に残ったせリフ】
音楽は万国共通語なのです。楽譜もまた然りです。

capeta

capeta カペタ (1) capeta カペタ (1)
曽田 正人 (2003/10/17)
講談社

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【感想】
熱いレーシングロマンを題材にしたマンガです。
主人公の家庭は貧乏であり、それが「環境に恵まれた」という方向へ転がっていきます。
つまり「逆境」を利用したわけです。
環境に恵まれていないことが、自分を追い込み、それが結果的に恵まれたことになる。

主人公にはもちろん「才能」があります。しかし、その才能を生かす「執念」も備えています。
貧乏でありながらも、なんとか生き延びようとする「執念」のようなものが、「才能」を伸ばしていく。

この作品は非常に人気がありますが、それは主人公のひたむきさに惹かれるからなのかもしれません。
普通、子どもなら多少はひねくれたものであるべきなのが、家庭の貧しい状況から控えめな子として育っています。

しかし、だからこそ、今まで抑えてきた純粋な熱意が、レースで爆発します。
貧乏だから良いマシンも買えない。しかし、性能を自分のテクニックでカバーしようと考える。

熱いマンガです。

ことば2

「お前って存在する意味ないよな。存在価値ゼロだよ」

「ただより高いものはないぞ」

家族力

家族力―「いい親」が子どもをダメにする 家族力―「いい親」が子どもをダメにする
ジョン ロズモンド (2006/08)
主婦の友社

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【感想】
子育てに関する本です。
しかし本のタイトルにあるように、「家族」であることに焦点をあてて述べています。
サブタイトルの「いい親」が子どもをだめにする、は深く考えさせられます。
ここでいう「いい親」というのは、社会の風潮からくる「いい親であろうとする姿勢」のことをいっており、それが決して本当の意味での「いい親」に繋がらないのです。

「いい親」であるために、「いい夫、もしくはいい妻」であることを捨てることになります。
これが「家族力」の崩壊へと繋がる。
では、その家族力の崩壊がなぜ、子育てへと影響するのでしょうか。

一見、子ども重視になることは、よさそうに思えるのですが、それは「子どものため」という名の「あまやかし」となってしまうのです。

「子どものため」といいながら、それは結果的に「自分のため」であろうとしているのです。いい親でありたい、子どもにいい親だと思われたいという自己保身の一心で「子どものため」などという「あまやかし」の暴挙にでてしまうわけです。

そうなると、あまやかされることで子どもには自尊心などが芽生え、まわりを見渡せない人間へなってしまいます。

本当の意味での子どものため、とは何なのでしょうか。
それを本書では、親の欺瞞的な子育てを鋭く指摘しながら、あるべき親の姿を述べています。

人間を幸福にしない日本というシステム

人間を幸福にしない日本というシステム 人間を幸福にしない日本というシステム
カレル ヴァン・ウォルフレン (2000/10)
新潮社

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【感想】
外国人からの目線で見た、日本人が当たり前と思っていることの矛盾点を鋭く指摘した本でした。

日本は民主主義とうたっておきながら、ちっとも国民の意思などは反映されていません。
そこには官僚独裁政治がはびこっています。

バブル以後の経済成長の中で、組織や系列などが生まれ、そのネットワークの中でしか生きられない日本が作り上げられてしまいました。

他者は排他的で、組織の中に取り込まれない限り、生き延びることはできないものとなっています。

これは、官僚が原因となっているようです。彼らは日本をよくしようという思いのまま、自分たちの仕事を行なうことで、国民を無視した行動ばかりをとってしまうのです。

日本がよくなるということは、必ずしもその国民が幸せになる、ということには繋がりません。

そこに気づかない官僚たちが、国の保身のためという正義感に駆られ、本当に必要としている国民の意思を無視した行動をとるために問題が発生してしまいます。

そのため効率の悪いものとなり、経済成長が日本を幸せにするという手前勝手な幻想的信念に駆られ、仕事仕事仕事を国民に無限に与えようとします。

彼ら官僚には説明するという責任が欠けています。都合の悪いことになると、偽りの現実を国民に与え、逃れていきます。

これを改善するために国民がなにをしなければならないのか、というところの要点をおいた本となっています。

ことば1

「お前って、ゴミクズ以下だな」

「ゴミクズ以下? つまり、人間ってことか」

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