悠悠おもちゃライフ
![]() | 悠悠おもちゃライフ 森 博嗣 (2006/06/01) 小学館 この商品の詳細を見る |
【感想】
タイトルはおもちゃとありますが、「趣味」について著者の自論を述べた本です。
そもそも趣味って何だろうと、まず私は考えてみました。
まず熱中できること、無駄なこと(お金にならない)、創作的であること(読書などは受動的なためダメ)、など。
趣味の定義というのは、人それぞれでだと思いますし、例えば「音楽を聴くこと・映画鑑賞」などは、単なる娯楽であり、それは趣味ではないと唱える人もいます。
私もそういった創作性のないものは趣味と捉えません。
この条件下になると、いわゆる世間一般的にいうオタクの領域になってきます。
そこには、負のイメージがついてまわるというのが現状です。
どこか後ろめたい気持ちで、趣味に興じなければならない片身の狭い思いをしていることでしょう。
もちろん趣味ばかりに目をむけていて、他のことに気をまわさないことで迷惑をかける我侭なものであることには変わりません。
そこでこの著者は、あえて開き直って、「趣味」という我侭をいかにぎりぎりまでに突き通すかという視点に切り替えて話を進めていきます。
妥協はせず、周りとぎりぎりの協調を保つ、限界バトルが繰り広げられたエッセイ集です。
趣味について最近、なんか違うぞ……と違和感を感じてしまうようになった時に読むべきである本で、答えを教えてくれるのではなく立ち返って考えさせてくれる良い話でした。
【印象に残ったセリフ】
趣味においては、自分が素直に楽しいと感じることが、すなわち楽しいことである。この当たり前のことをみんなは忘れているようだ。完成させて人にほめられないと、認めてもらわないと、価値がないと感じるのは、知らず知らず仕事の価値観に染まっている証拠である。
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