こどものおもちゃ
![]() | こどものおもちゃ―完全版 (1) 小花 美穂 (2003/07/15) 集英社 この商品の詳細を見る |
【感想】
こども目線で見た、社会やそれを取り巻く状況を描いた作品です。
といっても、作者が大人であることもあり、こども目線というのはいささか無理がある描写もちらほらと……。(つまり、妙に大人びた子どもの登場が多いということです、ハイ)
しかしそれを差し置いても、この作品は面白い。それはなんでなのでしょうか。
まず、この漫画では「大人たちの汚い面」を子どもの視点から描いているため、いささかシリアスな展開へと転がっていきそうな感じなのですが、そこは作者のうまいところで、絶えずギャグをちりばめています。
主人公がやんちゃでおどけた性格という設定にしてあるため、シリアスなシーンをのらりくらりとかわしていく様子が爽快です。
ギャグがあるということで軽薄なものになっているかとも思えそうですが、バッチリ最後は決めてくれます。思わず笑ってしまうようなギャグも、それが後々に「嫌な事も陽気に」という「子どもの健気さ」に変わっていき、ラストに向かっての感動の一因ともなってきます。ギャグが感動へと繋がるなんて、私は考えもしませんでした。
恋愛要素も勿論ありますが、そこには各人それぞれ「悩み」を持っていることにより、お互いくっつきそうになたり離れたりと、読者をハラハラさせるようにもなっています。
ラブコメとうたっていますが、そんなジャンルでは収まらない後世に残して恥ずべきでない作品でした。
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