まったりと読書すればいいじゃないですか

本の感想とか批評とかネタバレとか……

これって、数学?

これって、数学?―日常の中の数学にふれる これって、数学?―日常の中の数学にふれる
渡辺 信、那須 祐介 他 (2002/09)
日本評論社

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【超簡単なあらすじ】
数学は概念の世界。脳内で完結してしまう。だから、目には見えない。
だけど、数学はそこらじゅうに転がっている。まるで石ころのように……。だけど、その石ころも、見る人にっては価値のあるものと変貌する。
身近に潜む数学を「専門知識を必要とせず」語る、会話形式のお話。

【感想】
数学はとても純粋な学問だと感じています。余計な肉を究極までにそぎ落としたあたりが、魅力的です。

数学といえば、私は「因数分解」が大好きです。
共通のものをみつけ、それをくくり出す、数学でおそらくはじめに習う手法ではないでしょうか。
実はこの手法の持つ「考え方」が、とても大事なものであるということが、この本には書かれていました。
おそらく数学で物事を考える上での、根底となるようなものだと気づかされました。

(面白かったテーマを編集して一部抜粋します)

「絵画の中には数学が潜む。ダヴィンチ、ピカソ、エッシャーに通じるその数学とは!?」

「万華鏡が作り出す世界には、数学が絡んでいた!」

「星座の持つ『図形』には、各国それぞれ独自のものがあり、つまり数学には起源が多数存在する!?」

「長方形と正方形、どちらが好きか、を考えると美意識感覚がわかる!?」

「日本語で読む数字は美しい! しかし、数字を読む上では、目で見る数字は醜い!?」

「日本人はトポロジカル(類似的なもの)が好き?」

「町並みから数学を! パリとニューヨークと京都の道路区画からわかること」

「5と10ばかりの世界の中に、突如現れた2という数字。2000円札の謎を探る!」

「単位離れに困惑! 次々と切り替わるモノの単位」

などなど……。
とにかく、この本を読んで、まるでウォーリーを探すかのような、日常に潜む数学の発見を楽しめるようになりました。

数字はすごく美しいものだと思います。神が人間のために用意していた概念であり、それに人間が手を加えて濁した形にしたのが数学。
数「字」に濁点をつけると、数「学」になるのは、そこに所以があるのかもしれません……。

【名言】
数学は、規則をみつけだそうということにも通じる学問だと思います。
世の中にある規則、それもなんとなく美しいとか、うまくできているとかを感じる規則を見つけ出すのはおもしろいことでしょう。
どのようなことにも規則があると考えられます。
そしてその規則をみつけだそうとするところに、自然科学の創造があると思うのです。
その規則を数字や図形で見つけていこうとしたのが数学の始まりです。

【関連】
雑誌「数学セミナー」

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